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嬉しい報告

2018年12月14日

先日患者様から嬉しい報告をいただきました。

この方は重度のアトピー性皮膚炎に対して腸内フローラ移植を行なった方です。アトピーに対する腸内フローラ移植としては当院では初めてのケースでした。

今までに色々な治療法を試したが良くならないとのことで来院されました。

初診時は皮膚の赤み、浸出液も目立ち、夜間のかゆみがひどいので睡眠も十分取れていない様子でした。

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そして印象的だったのは、初診時に「腸内フローラ移植」を希望されたことです。

決して安くはない治療ですし、私の中では栄養療法などまだ他にも試すことがあるのではと思っていましたが、「もう色々やって来たんで」と即決されました。

そしておおよそ週一回のペースで腸内フローラ移植を行い、最終回の6回目が終わる頃、、、、、、皮膚の状態は決してまだまだ良い状態ではありません。むしろ「移植前よりかゆみがひどい」とのことで、ご本人も私たちスタッフの間にも重い空気が流れていました。

一時はドナーの腸内フローラが効果的には生着しなかったのでは、、、、と不安がよぎりましたが、その後の腸内フローラの検査ではクロストリジウム属の割合が減少し随分とバランスも改善し、免疫調整能力やメンタルが安定していることを示唆する結果が返って来ました。

このことを患者さんにお伝えし、生着した細菌たちが徐々に皮膚を含む各臓器と密接に情報のやり取りを始めてくれることを信頼し、心理カウンセリングなどとも並行しながら粘り強く経過を見て行くこととしました。

すると、移植終了後4ヶ月がたち劇的な変化が現れ始めました。

それまで皮膚の赤みや浸出液が改善せず、常に皮膚を掻きながら診察を受けていた患者さんの皮膚の炎症がみるみる(本当に突然起こり、一気に良くなったそうです)良くなっていったのです。

この間ステロイドの力も借りていましたが、たちまちステロイドを止めることができ、今までにない綺麗な状態で、しかも満面の笑みで来院してくださいました。

これほどの綺麗な状態はここ何年もなかったようです。

食事の指導や心理カウンセリングも並行して行ったので、決して腸内フローラ移植だけで良くなったとは言い切れませんが、大きなきっかけになったことは間違いなさそうです。

腸内細菌が整い、有機酸などの代謝産物の組成が変わり、撹乱した免疫応答に何らかの良い変化が持たらされたのでしょう。

そして何より、ご自身の自己治癒力を信頼してくださたことが治癒のプロセスを一気に進めてくれたのではと思います。

そしてこの患者さんは帰り際に「アトピーで困っている方に教えてあげてください」とおっしゃってくださいました。

私たちスタッフにとっても本当に嬉しい報告でした。

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