- ルークス芦屋クリニック
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「う○ちドクター」
2018年7月30日
週末の台風が過ぎ去った大阪のアクアメディカルクリニック5階で開かれた
「オプティマルヘルスのための1DAYスペシャルセミナー」
で腸内フローラなどについてお話しさせていただきました。
この会場は、まさに「教室」仕様の作りで、今回のセミナーも「1時間目」から「5時間目」までと小学生の頃を思い出させる演出で進行されました。(あとチャイムもあれば完璧でしたね)
以下簡単に授業の内容を紹介しておきます。私の担当は4時間目でした。
【1時間目】脳で気付く by 株式会社ヘルスケア・ビジネスナレッジCEOの西根英一先生
〜オプティマルヘルスというブルーオーシャンをつくる〜
「予防焦点」「促進焦点」という言葉が印象的でした。早速私の授業でも使わせていただきました。
【2時間目】食を考える by 自然派レストランTERRA(テッラ)オーナーシェフ河村和宏先生
〜シェフが食剤を調材し、料理が幸せをつくる、シェフが医療従事者となり、健康美をつくる〜
普段の食事からも食材選びが重要だと改めて感じさせていただきました。
【3時間目】菌と共存する by MISO DOCTOR 関 由佳先生
〜菌が味噌をつくり、味噌が菌をつくる、味噌が健康な子孫をつくり、日本をつくる〜
八丁味噌が危機にあることを教えていただきました。私たち日本人が日本の伝統をなんとか守っていきたいですよね。
【4時間目】腸を腸整する by ルークス芦屋クリニック 城谷昌彦
〜日本人に最適な、日本人のための腸をつくる、腸内細菌のメッセージを聞き、希望をつくる〜
新しい話題も織り交ぜながら、最後は腸内フローラ移植についてもお話ししました。
3時間目の関先生が「みそドクター」であるのに対して、私は毎週のように人様からいただいた「う○ち」を患者さんに移植していることもあり、自称「う○ちドクター」とさせていただきました。(語呂的には「みそドクター」に倣って「○そドクター」の方がいいのですが、さすかにドギツイかと。。。)
【5時間目】絆を築く by アクアメディカルクリニック院長 石黒 伸先生
〜オプティマルヘルス外来®︎という新しいキズナをつくる、認知症患者から学び、認知症にならない大人をつくる、オーソモレキュラーで、最強のミトコンドリアをつくる〜
石黒先生の、現代の医療の盲点を鋭くつき、自ら行動し世の中に変革をもたらそうとするその姿勢にはいつも脱帽です。
私の持ち時間の4時間目の授業では、普段の講演ではあまり触れない私自身がどう自身の病と向き合って来たのかや、私が消化器'病'専門医という「病気」の専門家から、さらに予防医学も取り入れた「健康」の専門家へと変化して行くプロセスなどもシェアさせていただきました。
病は体からのメッセージを教えてくれています。
最初は極々軽微な症状で教えようとしてくれます。
しかし私はそれにはなかなか気づかなかったからこそ、体はもっと大きなメッセージで教えようとしてくれました。
体が疲れて悲鳴をあげているにも関わらず、自分のことより目の前の仕事に専念しようとしていました。でもそれが当たり前だとも思っていました。「みんなが頑張っているのに自分だけ音をあげる訳にはいかない。」「仕事は辛いものだ。」「自分の体のことを優先してはいけない。」
しばらくは若さもあり、なんとか対応できていましたが、体の声は無視すると決してその欲求を取り下げるということはしません。体のメッセージを無視すればするほど、体はより大きな声でメッセージを伝えようとします。それはもっと大きな「病気」という形で。
私たちは社会的な役割もありますから、もちろん時として無理をする必要がある場面もあります。しかし、自分の水やりが不十分で無理が閾値を超えると体は必ずなんらかのサインを出します。それに素直に聞けるかどうか。その後の経過に大きな違いを生むことになります。
一旦病気になると、決して医者や薬が病気を治してくれるわけではありません。少しサポートはしてくれることもありますが、最終的には自分の自己治癒力が本来の仕事をしてくれるからこそ「病気をやめる」ことができるのです。結局自分で「健康になる」と宣言して自分の自己治癒力のスイッチを入れることが大切なんですよね。
最近では腸内細菌の研究が飛躍的に進んだことで、私たちの潜在意識と腸内細菌が密接に関連していることが明らかになってきました。私たちの感情ややる気も腸の細菌たちがコントロールしている部分が多いにあると言うのです。多くの神経伝達物質と呼ばれる脳に作用するホルモン(やる気ホルモンや幸せホルモンなど)はその多くが腸内で作られることもわかってきました。
ですから潜在意識(見えない部分)を安定した物にすることが、意識(見える部分)を変えていくことにもつながります。腸内細菌(見えない部分)が安定していれば、私たちの健康(見える部分)も安定してきます。ですから腸内細菌のバランスをよくするためにも食も大事なんです。
是非みなさん、腸内細菌は簡単に見ることはできないのですが、お腹のことを意識して(丹田を意識して)、体のメッセージを感じ取るようにしてください、メッセージはあなたがリラックスして全てのものにオープンになれた時に感じ取りやすくなります。そのためにも日頃のご自身への「水やり」がとても重要なんですよね。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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