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果糖取りすぎていませんか?
2018年2月11日
以前にも書きましたが
「果糖」は「ブドウ糖(グルコース)」
よりも脂肪肝や高尿酸血症を作りやすく、
インスリン抵抗性の直接の原因になります。
頻繁に高血糖を起こすような食事を摂取すると血糖を下げるためにインスリンが常に分泌され、次第に細胞におけるインスリンの反応性が鈍くなります。
そのためさらにインスリンの分泌を必要とするようになり常にインスリン濃度が高い状態が続くという悪循環に陥ります。
これが「インスリン抵抗性」です
果物には多くの果糖が含まれますが、ビタミンやミネラル、食物繊維も含み、通常の摂取方法、摂取量ではインスリン抵抗性を起こすことはまずありませんでした。
しかし品種改良を重ね、糖度の増した現代の果物は従来の果物とは同一視できなくなっています。
ましてやジュースなどに加工されると果糖の過剰摂取の問題も出てきます。
さらに果糖の最も問題と思われる点は、「異性化糖(果糖ブドウ糖液)」の果糖です。
これは砂糖よりもはるかにインスリン抵抗性を招きやすくリスクが高いと考えられています。
(「コーンシロップ」にも異性化糖が含まれています)
異性化糖とは、トウモロコシやじゃがいもなどのデンプンを原料に作られる人工甘味料の一種で、砂糖よりも甘く、安く製造できるために広く加工食品に使われています。
当院では血液検査で分子栄養学的な解析を行っていますが、痩せていて、お酒を嗜まれないにもかかわらず脂肪肝が見られるという方をしばしば見かけます。
このような方に詳しく問診すると、
全体の糖質の摂取が多く、
中でも加工食品の果糖の過剰摂取が
疑われる方が少なくありません。
さらに痛風の原因にもなる尿酸ですが、
果糖の過剰摂取は尿酸値を高める要因にもなるため注意が必要です。
まずはこの隠れ糖質の主な原因である「果糖」をいかに減らし、糖質への渇望を減らしていくかということが食事療法では重要です。
そこで大変役に立つのが
「ボーンブロス」なんですよね。
(ボーンブロスについてはまた改めて書きますね)
JR芦屋駅から徒歩4分のルークス芦屋クリニック(内科・消化器内科・心療内科)では、分子栄養学的な分析の上、管理栄養士によるテーラーメイドの食事指導を行っています。
脂肪肝が気になるあなた、
(痩せていても脂肪肝はあり得ます!)
是非一度ご相談ください。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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