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腸内フローラと自己免疫疾患

2018年2月16日

免疫は本来私たちの体を守るために異物が侵入してきた場合、適切にそれを攻撃し排除しようと働きますが、このシステムに異常をきたすと、自分の免疫システムが自分の体を過剰に攻撃してしまうという望ましくない状態が起こってしまします(自己免疫疾患やアレルギー疾患)。

この免疫応答に重要な役割を果たしている臓器が「腸」で、そこに多く生息する「腸内細菌(腸内フローラ)」が免疫応答にも深く関わっていることがわかってきました。

先日参加した京都府立医大の内藤先生の講演では、腸内フローラに関する新たな知見について色々教えていただくことができました。

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【自己免疫疾患】

腸管に大量に分泌される抗体IgAの産生にはPD-1と呼ばれるタンパク質を持つリンパ球の一種であるヘルパーT細胞が関わっています。

遺伝的にPD-1が産生されないマウスではIgAの産生が阻害され、様々な自己免疫疾患を起こすことがわかっていますが、この過程に腸内フローラが深く関わっています。

 IgAの産生が不完全な場合、腸内フローラの中でも有害細菌が増殖し、全身免疫反応の異常な活性化が起こると考えられています。

【関節リウマチ】

2013年にニューヨーク大学のグループが関節リウマチ患者さんの腸内フローラを解析したところ、Prevotella copriという菌が増加していることを見出しました。

その後の研究でさらにヘモフィリス族が減少し、乳酸菌の一種であるラクトバチルス・サリバリウスが増加していることがわかりました。
つまり、関節リウマチの患者さんは健常な方の腸内フローラに比べて乱れ(dysbiosis)があることが確認されています。

腸内細菌のバランスを見ることで、関節リウマチの診断や重症度を推測もできるようになる時代はすぐそこまできているようです。

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(講師の内藤裕二先生を囲んで)

ますます腸内フローラが注目される時代になってきましたね。

先日ここでも紹介したBスポット療法はきっと「鼻腔環境」を整えることにつながっているのだと推測していますが、近年「口腔内環境」も大変注目されており、口腔内の細菌の乱れも全身の疾患と関連していることが明らかになりつつあります。

One way, one disease(一つの経路、一つの病気)という言葉がありますが、これはアレルギー性鼻炎と気管支喘息が高い確率で合併することから、鼻腔と気管支は呼吸器という括りでは「一つの経路」と考えられ、アレルギー性鼻炎も気管支喘息も本質的な病態は一つと考えられています。

とすると、口腔内環境と胃内環境、小腸内環境、大腸内環境も消化管という括りでは
「一つの経路」と考えられ、これらの包括的に見て行くことは大変重要です。

JR芦屋駅から徒歩4分のルークス芦屋クリニック(内科・消化器内科・心療内科)では医家-歯科の連携を密に取り可能な限り包括的に診ていきます。

腸内フローラが気になる方は一度ご相談ください。

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