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腸内フローラの底ヂカラ

2017年10月12日

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アメリカの自然療法医のDr. Axeは私のメンターであるDr. Jonesの友人ですが、そのDr. Axeが腸内フローラ移植(FMT:Fecal Microbiome Transplant)についての記事を書いています。
Fecal Transplant Dr. Axe)

アメリカでは日本に比べ早くからFMTの研究がされており、非常に参考になる部分が多くあります。

そのDr.Axeも言っているようにFMTはまだ"Mainstream"の治療ではありません。
しかし難治性とされるクローン病や潰瘍性大腸炎のほか、自己免疫疾患やうつなどの精神疾患もFMTで改善が期待されるということになれば今後限りなく"Mainstream"の治療の一つとなる可能性があります。

特に腸内環境の乱れている人が急増している現代においては選択肢が増えたという意味で福音となるかもしれませんね。

今回はDr. Axeの記事の中にあったFMTの7つの効果(恩恵)について書いておきます。

  1. クロストリジウム・ディフィシルを含む感染症に対する治療効果。おそらくカンジダに対しても効果ある可能性

    偽膜性腸炎(クロストリジウム・ディフィシル感染性腸炎)に対しては抗生剤による治療より明らかにFMTの効果の方が高いことが認められています。さらにウイルスや砂糖の多い食事に起因するカンジダなどの真菌増殖に対しても治療効果が期待されています。

  2. 潰瘍性大腸炎に対する治療効果

    FMTにより腸内毒素症の改善が認められるため、潰瘍性大腸炎の症状軽減も期待されています。ある研究では9人の子供が毎日5日間に渡り腸内フローラ移植を浣腸の要領で受けたところ、9人中7人(78%)に1週間以内に臨床症状の改善が認められました。さらに1ヶ月後では9人中6人(67%)が良い状態を維持できていました。

  3. 慢性疲労症候群に対する治療効果

    慢性疲労症候群の患者においては、腸内フローラの健康度と精神的な状態が非常に強く関連しているということが確認されています。いくつかの研究が示すように、腸内フローラの乱れは、認知機能の低下や疲労、ストレス、悲しみ、意欲低下、睡眠障害などの症状と関連していることがわかっています。

  4. 過敏性腸症候群に対する治療効果

    腸内フローラは私たちの健康に計り知れない影響を与えています。そのため、いくつかの臨床研究においても肥満から自閉症まであらゆる疾患において腸内フローラの重要な役割について示唆しています。最近のある研究では、過敏性腸症候群の患者の86%がFMTを受けた後、症状の改善が見られたというデータもあります。

  5. 食物アレルギーや過敏症に対しての効果

    腸内細菌は食物アレルギーとも密接な関連があるため、善玉菌を補うことでアレルギーの症状が緩和する場合があります。腸内フローラがヒスタミンの反応を決定するため、FMTにより症状の軽減や場合によってはアレルギーが完治することも期待できます。

  6. 自己免疫疾患に対する効果

    FMTにより、いわゆる悪玉細菌から新たに腸内フローラの恒常性が再構築できる細菌に入れ替わります。このため、自己免疫疾患においても体が「本当の脅威」に対して適切に反応できるようになり、症状の改善を自覚されることがあります。

  7. 脳機能を維持し、認知機能の衰えを遅らせる効果

    科学者の間では、認知機能の衰えを抱える患者では腸内フローラの乱れが関連していることが知られています。腸内フローラの改善が神経伝達物質にも影響を与え、加齢に伴う認知機能や記銘力の低下を遅らせたり、うつなどの感情のコントロールやADHDなどにも効果があると信じられています。

当院でも現在腸内フローラ移植について準備を進めていますが、
特に菌液(フローラを溶解させている水)に特殊な加工を施しており、
高い確率でフローラの定着が期待できます。

腸内フローラが食事やサプリメント摂取だけでなかなか改善しない方や
上記に当てはまる方には福音になるのではと考えています。

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