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慢性疲労とミトコンドリア

2016年12月 9日

皆さんは中学生の時に生物の授業で「ミトコンドリア」という言葉を習ったのを覚えていらっしゃいますか?

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私たちの体の細胞のほぼ全てに「ミトコンドリア」という器官が存在し、私たちの活動に必要なエネルギーを産生してくれています。歩いたり、食べたり、寝たり、考えたり、これら全てミトコンドリアで作られるエネルギーによる活動なのです。

ミトコンドリアの中では、私たちの摂取した糖質、脂質、たんぱく質の代謝産物である「アセチルCoA」をTCAサイクルといわれる代謝経路に取り入れてエネルギーを産生します。

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【ミトコンドリア機能の低下の原因は?】
このTCAサイクルがうまく働かないとミトコンドリア機能が低下しエネルギー産生が低下します。

ミトコンドリア機能が低下すると細胞が本来の仕事をできなくなり、慢性疲労などの疲労系疾患の原因となります。

ではミトコンドリア機能を低下させる要因にはどんなものがあるのでしょうか?

ミトコンドリア機能を低下させる大きな要因にはビタミン、ミネラルのバランスの乱れ、腸管カンジダ症や重金属などの毒素の蓄積などがあげられます。さらに腸内環境の乱れがこれらの病態を起こすこともわかってきました。


【慢性ストレスが腸内環境を乱す】
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慢性ストレスが持続すると腸内の細菌バランスが悪化し、腸内環境を乱れさせます。

「腸内環境が乱れる」とは小腸の粘膜細胞に障害が起き、本来防波堤の役割を果たす小腸粘膜がその機能を果たせず、未消化の食物がダイレクトに吸収され体内に取り込まれることになります。この病態を「Leaky Gut Syndrome」と呼びます。

Leaky Gut Syndromeは必ずしも内視鏡検査では診断することができません。遅延型アレルギー検査のほか、腸内フローラ検査や総合便検査やカンジダ抗体検査などを行うことで総合的に判断することが重要です。

Leaky Gut Syndromeが起こると、未消化のたんぱく質が体内に取り込まれることとなり、このたんぱくがアレルギーを起こすことがわかってきました。中でも遅延型フードアレルギーと呼ばれるタイプの食物アレルギーでは、一見アレルギーと関係のないような全身の症状と関連しています。

例えば、慢性疲労、月経全症候群、関節炎、炎症性腸疾患、自閉症、うつ病、慢性頭痛などもこの遅延型フードアレルギーが関与していることがわかってきました。


【遅延型フードアレルギーの対処法は?】
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さてこの検査で多くの食物に対する遅延型アレルギーがあることが分かった場合、どうすればいいのでしょうか?多くの食材が陽性なのでそれらすべてを除去するのでしょうか?これは実際問題として難しく、まずは腸管粘膜を修復してあげることが大切です。

さらに消化酵素を補充したり、プロバイオティクスとよばれる乳酸菌などの摂取も同時におこなうことも重要です。

食事制限は決して根本治療ではありませんが、特定の食材がアレルギーの原因とはっきり分かっている場合には一時的にその食材を避けることは有効です。しかし最終的には食べても大丈夫なように腸内環境を整えることを目標とするのがよいでしょう。

ただ、日本人には元来日本の風土に合った食材というものが、日本人の腸内環境にも優しいと考えられます。

例えば、海苔を消化・分解できる腸内細菌は日本人など海苔を食べる文化を持つ民族にしかいないことがわかっています。つまり、フランス人は海苔を食べてもそれを腸内で消化・分解できないので「おいしい」とは思わないことでしょう。

日本人の方で遅延型フードアレルギーがあると分かった場合、食事制限ではなく、伝統的な和食を中心とした食事が望まれます。

【腸内環境を改善することでミトコンドリア機能がアップ】
結局のところ、ミトコンドリア機能を上げるには腸内環境を整えることがとても大切です。

当院では、バイオロジカル検査を活用し、腸内環境の乱れのほかミトコンドリア機能も評価し、治療に役立てています。

主に当院では、食事指導も行った上で乳酸菌補充+消化酵素補充+粘膜修復+炎症沈静化目的でサプリメントも活用いたします。
気になる方は一度ご相談ください。

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