IBS/SIBOが治らない本当の理由
― 薬を変えても、検査を繰り返しても改善しない人へ ―
過敏性腸症候群(IBS)や小腸内細菌増殖症(SIBO)が何年も治らない。
そのような悩みを抱えた方が、今も全国に多数おられます。
- 整腸剤を続けても変わらない
- 抗菌薬を使ってもすぐ再発する
- 検査は異常なしと言われたが症状は続く
実は、IBSやSIBOが改善しない人には共通した「構造的な原因」があります。
それは「症状」だけを見て、「なぜその状態に至ったのか」という「原因の全体像」が診られていないことです。
IBS・SIBOとは何か?
IBS(過敏性腸症候群)とは
器質的異常(潰瘍・腫瘍など)がないにもかかわらず、下痢・便秘・腹痛・膨満感・ガスなどが慢性的に続く機能性消化管障害です。
SIBO(小腸内細菌増殖症)とは
本来は細菌が少ないはずの小腸に過剰な細菌が増殖してしまう状態で、強いガス、腹部膨満、下痢、吸収不良、栄養不足などを引き起こします。
近年の研究では、IBS患者の60〜80%にSIBOが関与している可能性も指摘されています。
IBS/SIBOが治らない「5つの本質的理由」
理由①|腸だけを診て、全身を診ていない
IBSやSIBOは「腸だけの病気ではありません」。自律神経、睡眠、ストレス、ホルモン、栄養、口腔機能(咀嚼・舌・唾液・口呼吸)など、全身のネットワークが複雑に関係しています。(下図参照)
腸は「全身ネットワークの一部」であり、症状だけを一時的に抑える対症療法のように分断した治療では再発を繰り返しやすくなります。

理由②|「除菌=治療」と誤解されている
抗菌薬やハーブによる除菌は「初期リセット」にすぎません。腸内細菌叢の再構築、消化機能回復、栄養吸収、自律神経調整が伴わなければ、再発は避けられません。
理由③|口腔機能(噛む・唾液・口呼吸)が見落とされている
噛めない、舌が使えない、唾液が少ない、口呼吸があると、未消化物が小腸へ流れ込み、ガス・膨満・下痢・便秘が悪化します。腸が治らない最大の盲点の一つが「口」であるケースは非常に多いのが実情です。うまく噛めないと唾液の質も低下し、消化管における免疫機構にも影響を及ぼします。
理由④|「ストレスが原因」とだけ言われ続けている
IBSはストレスと関係しますが、栄養欠乏、ミトコンドリア機能低下、慢性炎症、腸内細菌の乱れといった身体側の基盤の弱りが必ず存在します。
理由⑤|検査が「バラバラ」に扱われている
血液検査・便検査・呼気検査・有機酸検査・栄養評価は、1枚の設計図として統合して読むことが重要です。
当院のIBS/SIBOに対する基本方針
当院ではIBS/SIBOを「症状」ではなく、体のバランスが崩れたサインとして評価します。
腸内環境、口腔機能、栄養状態、自律神経、心身ストレスを統合的に評価し、再発しない条件から整える医療を行っています。
よくある質問(FAQ)
Q1. IBSは完治しますか?
体質だけでなく、腸・神経・栄養・生活環境の影響を強く受けます。統合的な評価により症状が大きく改善するケースは少なくありません。また、腸内フローラ移植が著効する例もあり、必要に応じてご案内をいたします。
Q2. SIBOは再発しやすいですか?
再発しやすいのは事実ですが、多くは除菌後の再構築が行われていないことが原因です。
また、腸管蠕動の問題がまだ残存している場合も多く、内服薬や呼吸法、ストレスマネジメントなどで改善を図ることが重要です。
Q3. 抗菌薬が効かなかった場合は?
胃酸分泌低下、消化酵素不足、口腔機能低下、栄養欠乏など、腸以外の問題が隠れていることが多くあります。
また、腸内フローラ移植が有効な例もあり、必要に応じてご案内をいたします。
今度こそ体を立て直したい方へ
どこへ行っても治らなかった、検査は正常でもつらい、薬だけの治療に限界を感じている――そのような方は、「症状」ではなく「構造」から見直す段階に来ている可能性があります。
今度こそご自身の体を変えたいとお考えの方には、「軽い相談」ではなく、「本気で体を再設計する医療」をご体験いただきたいと思います。
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