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腸カンジダ症の治療の意味

2024年7月22日

なかなか良くならないお腹の不調を抱える4人に1人は腸内のカンジダなどの真菌(カビの仲間)の異常増殖を伴うという研究結果があります。
また腹部症状だけでなく、皮膚症状や呼吸器症状、ブレインフォグ、うつ、ADHDなどさまざまな全身の疾患と腸の真菌異常増殖がリンクしていることも指摘されるようになってきました。
元々真菌はわたしたちと共生する常在菌の一種です。しかし、さまざまな条件が揃うと腸内で異常増殖をきたし腸内細菌叢の多様性を低下させ、バランスを乱してしまいます(腸内毒素症:Dysbiosis)。
そして結果としてわたしたちの健康にとって不利益をもたらせてしまうこともあるため注意が必要です。

カンジダの異常増殖を起こしやすい生活スタイルとは?

下記の生活習慣は全てDysbiosis(腸内毒素症)の発症につながります。
・脂肪や糖分の多い食事
・喫煙
・過度のアルコール摂取
・身体活動の欠如
・抗生物質の長期使用
・慢性的な心理的ストレスはすべて
これらの食事は分岐鎖脂肪酸の増加を引き起こします。
カンジダの著しい異常増殖がある場合、腸管のバリア機能を破綻させ、さまざまな異物が体内に侵入しやすくなります(リーキーガット)。

カンジダの異常増殖を減らし、健全な腸内環境を取り戻すための戦略

まずは真菌が餌とする精製糖の摂取を減らし、粘膜を修復したり、粘液層を熱くさせるために必要な栄養素を十分摂取することが重要です。
・ビタミン D および E
・亜鉛、セレンなどの微量元素
・オメガ 3 多価不飽和脂肪酸
・プロバイオティクス/プレバイオティクス(食物繊維)
これらの植物繊維、ビタミン、微量栄養素が豊富な多様な食事は、腸内フローラと短鎖脂肪酸産生を改善し、カンジダなどの真菌による悪影響を軽減してくれます。
ただし一部の人は発酵食品を摂取すると膨満感などの不快感を増やすことがありその場合は要注意です。
(参照:Microorganisms. 2023 Jun; 11(6): 1556.)

当院では腸内フローラ移植(NanoGAS®︎-FMT)を行う際に、尿中有機酸検査などで腸内のカンジダの異常増殖が疑われる場合は、FMT前にハーブなどを使った治療をお勧めする場合がございます。

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