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11月27日(土)「森と海と腸内細菌」と題してセミナー開催
2021年9月14日
昨今、「腸活」ということばがマスコミを賑わすようになりましたが、皆さんのなかにも詳しくはよく分からないけどなんとなく、「健康のためには腸内環境を整えるのが大事」と認識されている方は少なくないのではないでしょうか。
でも皆さん、その「腸活」とは果たして発酵食品や乳酸菌などのサプリメントを取ることが本当の腸活なのでしょうか?
皆さんの中には昨年来のコロナ禍を経験して、自分の健康は自分一人で完結するものではなく、周囲の環境に大きく依存することに改めて気づいた方もいらっしゃることでしょう。本当の健康は自分の中だけで完成させられるものではなく、人間関係も含めた周囲の環境との調和があって初めて実現するものと考えています。そしてそれらを有機的に結びつけているのが腸内細菌や土壌内に生息する細菌などの微生物であることも明らかになりつつあります。
もちろん腸活で注目される腸内細菌も腸内環境という重要な環境因子となりますし、私たちが口にする食材が育つ土壌などの環境も私たちの健康に大いに影響を与える環境因子の一つとなります。
今回のセミナーでは、私たちの健康に大きく関与している腸内細菌と私たちを取り巻く森や海がどう関係しているのか、分子栄養学や地球まるごとの健康を考える「プラネタリーヘルス」と言った切り口から、自身の内外にある環境との調和の重要性に気付いていただければと考えています。サブタイトルも「〜微生物を介した人と環境との再接続〜」としました。
講師の小池雅美先生は放射線診断や東洋医学の分野での幅広い見識は元より、分子栄養学の世界でもその鋭い洞察力、データ解析力により多くの方のオプティマルヘルスに貢献していらっしゃいます。また最近では海釣りにハマっていらっしゃるとのことで、それに絡めて生命の進化と細菌の関係といったテーマでお話しいただく予定です。
桐村里紗先生は、医師としての幅広いご経験をもとに、生命科学、常在細菌学、意識科学、人文科学、最新の数理学などをもとにヘルスケアの意味を再定義し、食や農業、環境問題への洞察をもとに人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルスケア」をはじめ、最新のヘルスケア・ウェルネス情報をさまざまなメディアを通じ発信していらっしゃいます。
清水真先生は、長年腸内細菌の研究の従事されたご経験より、私たちの健康のために腸内細菌をはじめとする微生物との再接続が重要という認識を持たれ、微生物を活用したヘルスケアの一つの形である「腸内フローラ移植」をいち早く開発されました。今回は自閉症の治療に腸内フローラ移植が行われた際の腸内フローラの変化や腸内細菌の持つ不思議な力について解説をしていただきます。また当院の臨床心理士・城谷仁美がその際の心理的な変化にについても解説を加える予定です。
最後のセッションでは私がお話をさせていただきます。最近の研究では、腸内細菌は私たちの直感とも深く関連しているということがわかってきました。つまり古来より日本人が意識していた「肚」は腸内細菌の働きとも深い関わりがあったものと考えられます。私自身、頭でっかちで最も「肚(ハラ)」から遠い生き方をしてきたが故に様々な健康トラブルを抱えてきました。そんな私が、病の経験や医師として気付いた「肚」の重要性について私なりにお話しできればと考えています。
少しマニアックな集まりになるかもしれませんが、この様なテーマでのお話を求めていらっしゃる方に届けば幸いです。どうぞご参加ください。下記よりアクセスし、お申し込みください。(申し込み開始9月15日午前9時〜)
Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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