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メタンSIBOについて

2020年4月 1日

「メタンSIBO」とはSIBO(小腸内細菌異常増殖症)の中でも特殊なタイプの一つで、小腸内で主にメタンガスを発生させます。
メタンSIBOは便秘症状との関連がよく知られていますが、そのほかに、なかなか痩せない原因となっていることもわかってきました。

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SIBOの大部分を占める「水素SIBO」と「メタンSIBO」の成り立ちの違いを理解することが、一般的に治療に難渋することの多いメタンSIBOに対する治療プロトコールを開発するために重要です。

「メタンSIBOの原因とは?」

古細菌(アーキア)は分類上は細菌ではない単細胞生物で、メタンSIBOの成り立ちと密接に関係しています。特に私たちの消化管に生息し、私たちが最も耳にするアーキアの一種が「methanobrevibacter smithii」です。もしあなたの小腸内でこの微生物が異常増殖していたならば、おそらく他の細菌の異常増殖をも伴っていることが多くあります。

どうしてこのようなことが起こるのでしょう?あなたが食物繊維を摂取した時に、消化管内の細菌はそれを発酵させることで水素ガスを発生させます。そしてアーキアはこの水素ガスを餌にしています。この水素を取り込むことでアーキアはなんとメタンを産生するのです。(図)

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  • SIBOでは最近の異常増殖に伴い過剰な水素ガスが発生します。
  • 水素を発生させる細菌が異常増殖していても、それ以上にアーキアが水素を消費してメタンを産生させると、呼気検査ではメタンガスのみ検出され、水素は検知されないことも起こり得るのです。

つまり
細菌異常増殖→水素ガス発生→アーキアの餌→メタンガス発生
という関係性を考えることでSIBO呼気検査の解釈がしやすくなります。

(参考)The functional gut health clinic by Bella Lindemann
photo by CDC@CDC on Unsplash

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