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IBSに対する抗菌治療
2020年4月14日
日本ではIBSに対して抗生物質の保険適応はありませんが、海外ではネオマイシンやリファキシミンといった抗生物質のIBSに対する多くの研究でその有効性が多く報告されています。
つまりIBSの原因として腸内細菌叢の乱れや過剰増殖が関与していることが示唆されます。
2011年にPimentelらにより報告された便秘のないIBS患者を対象に行われたランダム化プラセボ対照研究では、リファキシミンは症状を改善し、その効果は治療後10週間持続 したことが確認されました。個人的にはネオマイシン(国内ではかなマイシンetc.)などのアミドグリコシド系抗生物質よりもリファキシミンの方が腸内細菌叢に対するダメージが少なく、腸管からはほとんど吸収されないため使いやすいと思いますが、その後の食習慣、ストレスマネジメント次第では再発もあり得ます。
そんな場合には、天然ハーブの抗菌剤での除菌や蠕動運動を促進するための薬剤の併用も効果的です。
天然ハーブの抗菌剤は、細菌だけでなく真菌やウイルスに対しても効果を持つものもあり、欧米のNaturopoathic Doctor(自然療法医)達はむしろ好んで最初から天然ハーブを使う傾向があります。
Photo by Dayana Brooke on Unsplash Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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