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腸内細菌と私たちの健康―皮膚疾患編―
2020年3月15日
腸内細菌はgut-skin axis(腸・皮膚相関)と呼ばれる腸と皮膚をつなぐ相互方向的な経路をを通じて皮膚の健康に関与しています。この経路を介して腸内細菌は皮膚へシグナルを送ることで炎症や皮脂の産生に影響を与えており、皮膚疾患の発症にも関与しています。
腸内細菌のバランスの乱れ(dysbiosis)がヒトにおける皮膚疾患と関係していることが研究で明らかになっています。
酒さの患者はSIBOを高い確率で合併し、その多くの皮膚症状がSIBOの治療で改善することが知られています。
尋常性乾癬も腸内細菌叢の乱れを伴っており、炎症性サイトカインが増えていますが、これはおそらく腸内細菌が血流に乗って移動することによるものと考えられています。
この分野ではヒトでの研究が日々進んでいますが、皮膚疾患の治療において皮膚の常在菌だけでなく腸内細菌を無視することはできないということは明らかです。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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