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腸内細菌と私たちの健康―消化器疾患編―

2020年3月13日

腸内細菌が過敏性症候群(IBS)やSIBOなどの胃腸の病気と深い関係があるということは想像しやすいと思います。

IBSでは慢性炎症と関連する Enterobacteriaceaeの増加やいわゆる善玉菌と言われるBifidobacteriumなどの減少が認められています。IBSの発症には感染性腸炎や寄生虫感染の既往のある人に多い傾向があります。

IBSの症状はSIBOの症状と共通するものが多くあります。いずれも腸内細菌のバランスの乱れがあり、その一つにメタン産生菌が多くなっていることが知られています。SIBO患者では特に小腸内での腸内細菌のバランスの乱れが特徴です。SIBOではさらに水素ガスや硫酸ガスの産生が目立つ場合があります。

炎症性腸疾患(IBD)患者の腸内でも腸内環境の乱れが確認されており、Caudoviralesと呼ばれるウイルスや、Basidiomycota、AscomycotaやCandida albicans などの真菌も多く認められます。

IBS患者では胃食道逆流症(GERD)を伴うことが多くありますが、これは両疾患とも消化管内の細菌が関与していることが示唆されています。H.pyroli菌感染症やSIBOでは、胃腸内ではガス産生が増えることで胃の内圧は上がり、胃酸産生が減少することで胃内の未消化物が食道下部に逆流を起こします。

ですから必ずしも「過剰な胃酸分泌」だけがGERDの原因ではありません。むしろSIBOのある場合は胃酸分泌が少ない場合でもGERDを起こすことがあるため、長期の胃酸抑制剤はかえってSIBOやGERDの症状を増悪させることがあります。

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(photo by Brooke Lark @brookelark)

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