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カビによる体調不良

2019年11月14日

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腸内環境ブームで普段から発酵食品を頻繁にとっている方も少なくないと思います。そんな方で慢性の不調が改善しないというような症状をお持ちの方は注意が必要です。

私たちの生活はカビに支えられている部分も少なからずありますが、発酵食品などカビ(酵母)などを摂取しすぎることで健康を害している場合もあります。
カビが実際に私たちの体内に入って及ぼす影響には主に3通りが考えられています。

  1. アレルギー性の反応
    カビの菌体成分に対してアレルギー反応を起こします。
    カビくさい部屋に入ったり、手入れの行き届いていないエアコンの風に当たると鼻炎を起こすような時、カビに対するアレルギー反応の可能性があります。

  2. 感染症としての反応
    体内にカビが入っただけでは感染は成立しませんが、宿主の免疫力が低下している状態では、カビが体内で定着し増殖します。菌が組織破壊等を起こし症状が出れば顕性感染、症状が出なければ不顕性感染です。腸管のカビが増殖してタイトジャンクションを破壊するのも感染症として分類されます。

  3. カビ毒による反応
    カビが産生する毒素により様々な症状を引き起こすことが知られています。カビの菌体を除菌してもカビ毒が体内に残り、影響を及ぼすこともしばしばあり、慢性の不調の背景にカビ毒の問題が潜んでいることもあります。慢性疲労症候群の約90%にカビ毒が認められたとの報告もあります。

上記に対する対策として、

  • カビの暴露を減らすためにこまめな掃除
  • カビの増えにくい環境づくり
  • 免疫を上げるライフスタイル
  • 腸内環境を整えるための食事(発酵食品の取りすぎは逆効果のこともあり要注意)
  • 必要に応じてカビの除菌
  • 必要に応じてカビ毒のデトックス

などです。

同じ環境下でもカビの影響を受ける人と受けない人があるのは、個々の免疫状態によるところが大きいと考えられますが、それを左右する要因の一つがストレスです。
上記カビ対策とともにストレスマネジメントも合わせて行うことが重要です。

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