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「自家がんワクチン」について
2019年7月 9日
自家がんワクチンは、がんの術後再発予防、転移防止、残存がんに対する治療を目的としています。がん細胞を特異的に攻撃する免疫細胞(細胞傷害性Tリンパ球)は体内で誘導することが可能で、化学療法とは異なり強い副作用がほとんどないため高いQOL(生活の質)を維持できます。
がんの免疫治療にはたくさんの種類がありますが、自家がんワクチンは、がんの手術で取り出した患者さま本人のがん組織を使い、患者さま個人専用に加工して投与するオーダーメイドのがんワクチン、究極のパーソナルドラッグとも言えます。
(セルメディシンHPより)「自家がんワクチン」の作製には、免疫細胞を活性化させる刺激剤として、患者さま自身のがん組織を加工して無毒化したものを使用します。がん組織には「がん抗原」と呼ばれる、ヒトの免疫細胞が「異常」と見なすことができる目印が含まれており、免疫細胞にこのがんの目印を覚え込ませて、がん細胞だけを選択して攻撃するようにします。
ワクチン接種は原則2週間毎に3回行いますがいずれも外来通院での投与が可能です。【副作用】
これまでのところ強い副作用の報告はありません。ワクチンを注射した部位の皮膚の腫れや1~2日程度の発熱(微熱)はありますが、いずれも一過性で、大きな問題になるほどのものではありません。【禁忌】
自己免疫疾患のある方。
(ワクチンに対する強い免疫刺激作用による増悪の可能性があるため)費用 : 1コース 1,520,000円(税別)
※自家がんワクチン投与(3回)、免疫反応テスト(2回)を含む
※別途診察代が発生します。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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