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腸管バリア機能と亜鉛

2019年2月21日

先週末のセミナーでは
「腸管バリア機能と亜鉛」
というタイトルで講演をさせていただきました。

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腸管は食物の消化吸収だけでなく、細菌や細菌の産生する毒素などをブロックし、容易に体内に取り入れないようにバリア機能も持ち合わせています。

このバリア機能を維持するには亜鉛をはじめとするミネラルの働きが大変重要です。
亜鉛欠乏は腸上皮細胞同士を強固に結びつける「タイトジャンクション」を緩め、リーキーガットのリスクを高めます。

また亜鉛欠乏は腸内細菌のバランスに変化を起こし、短鎖脂肪酸の産生を減少させます。このように腸内細菌を介してさらなる亜鉛欠乏を招くことが近年明らかになってきており、早期に対応することが望まれます.。しかし現代の日本人の約20%もの人が亜鉛欠乏とも言われています。

亜鉛欠乏は腸内環境に多大な悪影響を与え、腸疾患のみならず全身の疾患の原因となり得ます。

何か不調があれば、亜鉛はできるだけ早期に不足がないかを評価し、不足があれば食事やサプリメントなどで早期に補充するなどの対応が望まれます。

しかしその場合も、亜鉛が効果的に吸収できる環境づくり、具体的にはしっかり胃酸が出ていることや、消化酵素もしっかり分泌されていること、亜鉛を阻害するもの(コーヒーや鉄など)は同時に摂取は避けるよう注意も必要です。

当院で採用しているオリゴスキャン

血清中の亜鉛測定は参考になりますが、必ずしも末梢組織での濃度を反映しないこともあり、JR芦屋駅から徒歩4分のルークス芦屋クリニック(内科・消化器内科・心療内科)ではオリゴスキャンを使ったミネラル測定、重金属の蓄積の評価を行なっています。

最近の経験では、体調不良を抱える若い女性では特に亜鉛欠乏を認める事が多く、いわゆる「新型栄養失調」の状態の方が多くいらっしゃいます。
先日テレビ番組でもオリゴスキャンが紹介されていていました。


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番組では他に当院でも採用している糖化度を測るAGE readerや酸化ストレスの測定器なども紹介されていたようです。

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youtubeはこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=8yHqUgjnCK0

これからの高齢化社会に向け、いかに「健康寿命」が伸ばすかという事にますます注目が集まると思われます。非侵襲的な方法で亜鉛をはじめとするミネラルのバランスや、重金属の蓄積を知る事は病気を寄せ付けない体づくりに貢献できるのではと考えています。

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