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細胞環境デザイン学
2018年12月 3日
昨日は、杏林アカデミー主催の「細胞環境デザイン学臨床検討会」で講演をさせていただきました。
細胞環境デザイン学は山田豊文先生が提唱されている概念で、細胞が本来の仕事ができるための環境づくりをすることで、健康維持や病気の治療にも役立つというものです。
具体的には、ミネラル、ビタミンなどの栄養素が十分満ち足りていること、有害重金属などの細胞毒素を取り除くこと、腸内環境を整えるための食物繊維やプロバイオティクスが足りていること、そして宿主(あなた)が喜びに満足されていること、などが挙げられますが、根本にある考えとしては「元来、私たちは健康な存在」であるということです。
細胞の置かれている環境が調い、細胞が本来の仕事ができる環境こそが「細胞が喜ぶ」環境です。
病気になったから細胞の置かれている環境が乱れるのではなく、細胞の置かれている環境が乱れているからこそ病気が生まれるのです。
「アロパシー」は現代医学が得意とするアプローチですが、これはあくまで対症療法であり、これに加えて病気になった環境を調えようとしないで根本的な治療は期待できません。
もちろんアロパシーは目の前の症状を抑えるために必要不可欠なアプローチです。しかしそれだけでは病気が生まれる環境が改善したとは言えません。
栄養が調い、不要な毒素を除去し、あなたがあなたらしい生き方を選択し、豊かな人生を歩もうと決意した時、細胞は自ずと本来の仕事を始めます。私はこれがいわゆる「自己治癒力」だと考えています。
今回、山田先生に貴重な講演の機会を与えていただき
「腸内環境改善を通して細胞の喜ぶ環境づくり」
と題してお話しさせていただきました。
山田先生、そしてご参加くださった多くの方から好評をいただき、改めて私たちの取り組みが間違っていないことを確信いたしました。
私たちは今後もアロパシーにのみ頼るのではなく、細胞が喜ぶ環境作りを心がけて診療に当たっていきます。それにはまず私たちスタッフ一人一人が細胞の喜ぶ環境作りを実践するよう努めていきたいと思います。
今回の臨床検討会には、以前「母子手帳のワナ」の著者でいらっしゃる高野弘之先生もご参加くださり、初めて直接ご挨拶することができ嬉しく思います。
多くの方の健康意識を高め、本来私たちに備わった力を引く出そうとする考えの先生方がこうやって多く集まってこられる場のエネルギーはとても高く、私も多くのエネルギーを享受することができ大変充実した会となりました。
早速今日からの臨床に生かしていきたいと思います。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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