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腸漏れ症候群(Leaky Gut Syndrome)

2018年9月29日

JR芦屋駅から徒歩4分のルークス芦屋クリニック(内科・消化器内科・心療内科)に来院される方の
約80%には初診時に「腸漏れ症候群」を疑わせる症状があります。

腸漏れ症候群とは英語ではLeaky Gut Syndrome(LGS)と呼び、消化器症状のみならず様々な全身疾患と関連しています。

小腸の粘膜上皮の細胞間にはタイトジャンクションと呼ばれる細胞同士を結びつける構造物があり、腸内の内容物がこれを素通りして粘膜下の血管内に入り込むことはありません。必要な栄養素は腸上皮細胞が選択的に取り込み、毒素などの不要な物質は取り込まないように働いています。

しかし一旦腸に炎症が起こりLGSの状態になると、タイトジャンクションが緩くなり、細菌そのものや細菌の出す毒素、食事の中に含まれる毒素など、腸の内容物が選択されることなく容易に素通りし、粘膜下の血管内に入り込みます。これが全身を巡ることで各臓器で炎症を起こす要因となります。

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食事
ジョコビッチが小麦をやめて最強のテニスプレーヤーになったのは有名な話ですが、小麦に含まれるグルテンに頻繁に腸が暴露されるとLGSの原因になると考えられています。グルテンはゾヌリンと呼ばれるタンパク質を放出し、これが細胞間のタイトジャンクションを緩めることになります。特に戦後の日本では学校給食でも積極的にパンが導入され、またご飯より栄養価が高いと喧伝された故に日本人の小麦消費量は右肩上がりに伸びていったこともLGSの増加と無関係ではないと考えられています。
環境毒素
食品添加物(保存料、人工甘味料、乳化剤など)、遺伝子組み換え穀物などもLGSの原因と考えられています。加工食品は忙しい日常生活の中ではとても便利ですが、腸にとってはダメージを与えることになるので頻繁に摂取することは控えるのが良いでしょう。
薬剤
解熱鎮痛剤であるNSAIDsや抗生物質の過剰使用は、腸内細菌のバランスを乱し(dysbiosis)、腸管免疫を撹乱することになります。特に腸内フローラが安定する3歳くらいまでに抗生物資に頻回に暴露することは、腸管免疫の成熟にとっては問題となることがあります。
ストレス
腸と脳は密接に情報をやり取りしており、脳がストレスを感じると直ちに腸の蠕動に影響を与えたり、腸内フローラのバランスに変化を及ぼしたり(dysbiosis)します。dysbiossは腸粘膜上皮に炎症を起こし、LGSへと進展させることになります。

ではどうすればLGSは良くなるの?

LGSが疑われる場合、食事療法は欠かせません。JR芦屋駅から徒歩4分のルークス芦屋クリニック(内科・消化器内科・心療内科)ではボーンブロス(骨スープ)を積極的に勧めていますが、詳しくはまたの機会に書きますね。

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