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腸内環境セミナー終了しました
2018年5月14日
先日院内セミナー「健康のかなめ『腸内環境』」を開催しました。
予想より多くの方が参加をご希望され、急遽床に座布団を敷いてご参加いただくこととなりました。
前半は私がセンテナリアン(100歳を超えても元気な人達)を例に出し、慢性炎症のこと、腸内環境との関連、栄養素、中でもタンパク質の重要性についてお話をいたしました。
高齢者の5人に一人が低栄養、特にタンパク質不足が深刻と言われています。
しかし低栄養は高齢者に限ったことではなく、若い人でもうつや慢性疲労、病気とは言われていないけどなんとなく調子の悪いと言われる方の中には、いわゆる「新型栄養失調」と呼ばれる栄養のアンバランスがある場合があります。
そこで不足した栄養素を補充するという栄養療法という発想になりますが、欧米人と違い、日本人が栄養療法をするために壁となるのが
「胃腸の弱さ」
です。
胃酸が少なく、消化酵素が少ない日本人の消化管は、どうしてもタンパクの消化吸収には不利な消化管です。
そこにストレスや、薬剤の長期内服などで余計これに拍車がかかります。
ドーパミンやセロトニン、メラトニン、GABAといった神経伝達物質もアミノ酸から合成されますから、タンパクの摂取量が少ないとやる気が出なかったり、鬱っぽくなることもあります。ですからまずはタンパク質を上手に消化吸収できる消化管づくりが栄養療法の際には重要です。
後半は当院のナースと管理栄養士がボーンブロスの効能と当院がこだわる「鹿骨」のボーンブロスについて解説してくれました。(以前の記事「命のスープ・ボーンブロス」)
鹿は最近では農作物を荒らす害獣として駆除されることが多くなりましたが、その9割は山に廃棄されており、ジビエとして活用されるのはほんの1割程度です。
日本人は昔から表向きではないものの鹿を食す文化があり、貴重なタンパク源となっていました。その当時は天敵の狼も絶滅しておらず、うまく人間と動物が共生できていた時代と考えられています。
私の実家も近い星くら山には多くの鹿がいて猟をしたということが「播磨風土記」にも記載されています。
JR芦屋駅から徒歩4分のルークス芦屋クリニック(内科・消化器内科・心療内科)のナースが運営する「星くらジビエ」では兵庫県内で捕れた鹿にこだわり、現在ボーンブロスの商品を開発しています。
当院に通院される方には、基本的にはご自宅でボーンブロスを作っていただくことをお願いしていますが、体力的にも困難な方も少なくなく、処方箋ブロスとしておすすめしたいと思います。
私たちは腸内環境を通して、皆さんの健康づくりに貢献できればと考えています。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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