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エリザベス・キュブラーロスのワークショップ
2018年4月 6日
「心理学」は英語で'Psychology'ですが、この語源はギリシア語の'Psyche(プシュケー)'から来ており、「魂」という意味の他に「蝶」という意味持つ言葉です。
蝶の成虫はそれまでのイモムシやサナギと形も動きも全く違い、そのきらびやかな羽を使って花から花へと自由に宙を舞っていきます。「魂」も私たちの「肉体」とは違い、物理的な制約を受けず自由な蝶のように舞うことができるから、「魂」も「蝶」もPsycheと呼ばれるという説もあります。
蝶のさなぎは、自らの体を一度ドロドロにしてから成虫に変化していきますが、私たちの魂も大きく変化を遂げ、成長していくとき、ちょうどサナギが蝶へと変化していく過程と同じように、一旦今までの経験、思いをドロドロにしてそこから再統合し新たな命に「生まれ変わる」作業が行われます。
「死の五段階説」で有名な精神科医エリザベス・キュブラーロスはかつて、がんやエイズを宣告され、絶望の淵にある方達を集めてグリーフワークのワークショップを行なっていました。
今では世界でも日本のこのワークショップだけがエリザベスの公認したワークショップとなりました。
ワークショップでは、自由で安全な守られた環境の中、参加者たちが自由に自分の思いを吐露し、泣き叫び、時として誰かを罵倒し、神を呪い、そして自分の運命を呪います。
普段の日常では決して許されない言動でも、そのワークショップの「場」の中では、「Unconditional Love」を持って全てが受け入れられるのです。
そんな環境のなかだからこそ参加者たちの魂は、サナギから蝶へと変容していくことができるのでしょう。今年もそんなワークショップが開催される季節が近づいて来ました。
この5月は関東開催です(秋は関西)。まだ乗り越えるべき課題があるあなた、
絶望の淵にたち、
進むべき方向を見失っているあなた、
一度参加してみてはいかがでしょう。
当クリニックもこのワークショップを応援しています。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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