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腸の専門家
2017年11月14日
昨年カリフォルニアで開かれた
Plant-Based Nutrition Healthcare Conference(PBNHC)
に参加したきっかけは、知り合いのDr. に誘われたことでした。
最初はなんとなく参加しようと思ったのですが、学会の内容をウェブサイトで確認したところ、是非この講師のDr. に会いたくなり、はっきりと目的意識を持って参加しました。
そのDr. とは、アメリカで開業する消化器病専門医の一人であり、できるだけ薬は使わず、食事を中心とするライフスタイルの見直しをクライアントに提案し実行させるプログラムを主催している
Dr. Robynne Chutkan
です。
(彼女の運営する'Digestive Center for Wellness'はこちら)
彼女自身は最初から薬をできるだけ出さないというスタンスであったわけではなく、元々は他の医師と同じように、感染症が疑われれば迷わず抗生物質を使い、ご自身の子供を産んだ直後、少し熱っぽかった時も「念のために」と自身も子供も抗生剤を使った経験があります。
その子供が6ヶ月になり、原因不明の熱が続いた時に小児科医に相談し、色々抗生剤を使ったことも。
しかし、最終的に抗生剤の使用をやめたところ、子供の症状の改善を認めたことをきっかけに医療に依存しすぎていた自身や家族のライフスタイルを見直し、できるだけ薬には頼らず、以後はこどもとともに畑で野菜を育てたり、犬を飼うようになり子供と泥んこになって戯れたり、意識的に「微生物」との共生を実践するようになりました。
そして今ではアメリカをリードする「自然派」の消化器病専門医として各地での講演活動や執筆活動に忙しくされています。
そんな彼女の著書「Microbe Solution」を読んで俄然彼女に会いたくなり、カリフォルニアのアナハイムに乗り込んだのは昨年の9月でした。
彼女の講演では、いかに現代医学が私達と共生するMicrobiome(微生物)を敵視し、Microbiomeと共生することで私たちも多大な恩恵を与えられていることを現代医学がいかに無視しているのかを力説していました。
そして、様々な食事療法がある中で、「これが正解」というものは彼女の中でも未だ見つかっていないものの植物由来の食材(野菜や果物)をふんだんに摂取することが、私たちの腸内細菌にとってはとても重要であると述べています。
私も彼女と同じく消化器病専門医であり、今は彼女と同じようにできるだけ薬には頼らず、その人の腸内環境を意識し、多様なMicrobiomeとの共生ができるようなライフスタイルを目指し根本的な治療や予防医学に貢献できればと考えています。
(2016年9月アナハイムにて)
世の中には同じような視点を持ち、現代人の抱える「腸内環境」の問題に注目し、人々の根本治療や、腸内環境を整えることで様々な疾病予防を目指す同士がいることは非常に心強いことですね。
私たちは、これからも「腸内環境」を意識して根本治療を目指していきます。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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