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水素の抗炎症作用
2017年2月11日
「水素の抗炎症作用」
様々な疾患の原因が慢性炎症であることがわかってきましたが、体内で炎症が過剰になっている場合、人はその反応(発熱、発赤、疼痛、腫脹)に苦しむこととなります。臨床の現場では、ステロイドや免疫抑制剤はこの炎症を強力に抑え込み、短時間で発熱や痛みから解放してくれるため重宝がられます。
しかし炎症を完全に抑え込んでしまうことは、治癒行程を妨げることを意味するため、本来炎症に対する治療は「バランスを取る/適度な炎症にとどめる」ということが重要であろうと考えられます。
炎症の一因として『活性酸素』が重要ですが、水素はそれを除去することによって炎症反応の過剰化を抑制している可能性があります。
特に
・TNFα
・NFκB
・インターロイキン(1、6)
・Nox
から続く
・アラキドン酸カスケード(炎症物質の産生)
・MMP3(コラーゲン/軟骨を破壊する酵素)
への橋渡しを『活性酸素:特にヒドロキシラジカル』が担っていることが解ってきています。
ステロイドや免疫抑制剤が、免疫の中枢部位を抑制してしまうことを考えれば、水素の抑制部位は『橋渡し部位』であり、免疫自体を抑制してしまうことにないことは、副作用のない治療である理由のひとつかもしれません。
水素の治療はステロイドなどとは違い『直後に炎症反応を完全に止めてしまう』『薬理作用が消えると自覚症状が戻ってくる』というものではなく
*症状は徐々に軽くなる
*治療の継続によって症状が出難くなる
というイメージです。
当院では活性酸素による高酸化ストレスに対して水素点滴や水素サプリメントを用いた治療を行っています。
「水素」の効用として、抗アレルギー作用、脂質代謝改善作用、耐糖能改善作用、動脈硬化の発症抑制作用、パーキンソン病の症状改善作用が、報告されています。
「水素」の効果が期待される疾患は、ガン、脳梗塞、動脈硬化、糖尿病、パーキンソン病、アレルギー性疾患抗炎症効果として、リウマチ、変形性関節症、肩こり、腰痛などです。
水素治療は副作用のない抗炎症治療として今後更に注目を集めると考えられています。(辻クリニックHPより抜粋、一部加筆) Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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