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特別講演会(3/24)第1部の内容について
2017年2月22日
当院の特別講演会開催まであと1ヶ月となりました。
当院では近年増加する発達に偏りのあるお子さんに対して、分子栄養学や心理学の側面からサポートできるよう現在準備中です。
日本ではまだ発展途上の分野ですが、欧米では発達の偏りには遺伝的な脆弱性に、栄養素の不足や毒素の蓄積などの環境因子が加わり起こると考えられるようになりました。
実際アメリカなどでは積極的な食事療法やサプリメントによる栄養素補充療法が試みられ成果を上げています。
私は元々は消化器内科医ですから、発達の問題に取り組まれている専門家の方からすれば門外漢です。
しかし普段の外来診療や校医として幼稚園や小学校を出入りする機会が増えるにつれ、発達の問題を抱えるお子さんの多さを目の当たりにし、これは一臨床医として取り組んでいきたい分野だと考えるようになりました。
また、当院には臨床心理士が在籍していますが、心理臨床の観点からもまだまだできるアプローチがあることを知りました。
そして何より、私たち自身も発達に偏りのある子どもたちを持つ親であるということも大きな動機であります。(実際に食事療法に加え必要なサプリメントを与え、落ち着きのなかった子どもが、塾の先生も驚くほど集中力を保てるようになりました。)
最新の栄養学、分子栄養学の学びを深めるに連れて、この分野は発達に偏りのあるお子さんたちには光明となるのではないかと確信し、この度発達支援外来を開設する準備に入りました。
この度の特別講演会では、分子栄養学に長く携わって来られた小池雅美先生を講師にお招きしています。小池先生は独自の触診や望診などを組み合わせ、顔貌や姿勢、仕草などをもとに栄養状態や血糖の不安定な変動などを診ていかれます。
(小池先生のプロフィールはチラシをご参照ください)今回の講演会の第1部では小池先生には特に「育てにくいお子さんたちの体のケア」のお話をしていただきますが、何よりお子さんを育てていらっしゃる親御さんたちが少しでも安心でき、希望が持てるような講演会にできればと考えています。
また当院の臨床心理士からは、そのスクールカウンセラーの経歴を生かし、子どもの心理療法についての講演もございます。
自分の思考を「意識化」したり「言語化」したりできない子どもたちのカウンセリングは、「無意識」を使いながら行われることがあります。絵を描くことも無意識からの様々なメッセージがちりばめられています。今回は「箱庭療法」を中心に心理療法の実際をご紹介いたします。
最後に院長の私の講演では、「子どもの腸内環境の調べ方」としてお時間をいただいています。
発達に偏りを抱えるお子さんたちは、腸内環境が乱れていることが多く、特にカンジダの増殖を伴うことがしばしば診られます。
しかしカンジダの診断は決して容易ではなく、問診といくつかの検査を組み合わせて行います。できるだけ侵襲の少ない方法で腸内環境を診ていき、診療に役立てられるよう当院での取り組みについてもご紹介させていただく予定です。
ご関心のおありの方は是非ご参加ください。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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