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「細胞ストレススコア」について
2016年12月 8日
当院では細胞レベルの老化リスクを知るスクリーニング方法として、できるだけ侵襲の少ない検査を取り入れています。
細胞老化は様々な要因で起こりますが、中でも「酸化ストレス」、「糖化ストレス」、「重金属などの毒素の蓄積」などの要因が細胞へのストレスとなる大きな要因です。
これらの3つ検査結果から判断されるストレスの程度を当院では「細胞ストレススコアSM」として治療に役立てています。「酸化ストレス(サビ具合)」
一般に呼吸で取り入れられた酸素のうち、2〜3%が「活性酸素」になると言われています。活性酸素は様々な物質とすぐに結びつき、物質を酸化させてしまう性質を持っています。
私たちの体に備わっているリコピンやグルタチオンなどの「抗酸化物質」に対して、活性酸素の中でも「ヒドロキシラジカル」とよばれ、私たちの組織を傷つけて細胞の老化を進めてしまう、いわゆる「悪玉活性酸素」の比率が増えると細胞が傷つき老化(錆びつき)がさらに促進されてしまします。
尿中8-OHdGはDNAが酸化ストレスにより損傷した際に産生される物質で、これを測定することであなたの身体の「酸化ストレス(錆び具合)」を知ることができます。
「糖化ストレス(焦げ付き具合)」
糖化反応とは「メイラード反応」とも呼ばれ、糖が酵素の反応なしにタンパク質または脂質に結合する反応のことです。
体内にあるタンパク質や脂質が食事や飲み物から摂取した糖と'糖化反応/メイラード反応'によって結びつき、"酸化反応"などの影響を受けて「終末糖化産物(AGE)」という物質に変化し、体内に蓄積してしまいます。これが「糖化ストレス(焦付き)」と呼ばれ、細胞老化の原因の一つです。
AGE蓄積量の増加はタンパク質の変化を引き起こし、肌、血管、骨、臓器を老化させ、様々な病気をもたらします。老化の現れとしての肌のくすみや弾力性の低下は、皮膚のコラーゲンタンパクの糖化反応による褐色化(シミ、くすみ)や硬化性の変質(シワ、たるみ)が主因です。
これらを「身体の焦げ付き状態」と呼びます。
「重金属の蓄積、ミネラルのバランス」
水銀、鉛、カドミウムなど重金属の蓄積は、細胞環境にとって決して好ましいものではありません。食物や環境から取り込まれるこれらの重金属は、細胞内のエネルギー産生回路を阻害することで、慢性疲労などの隊長不良の原因となります。
オリゴスキャンは短時間で体内に蓄積する重金属とミネラルを測定でき、迅速な対応が可能となりました。
「細胞ストレススコア」は、これら3つから得られる結果を総合的に判断し、あなたの細胞レベルでのストレスを見いだすことが可能です。リスクの高い方にはさらにバイオロジカル検査によるさらに精密な検査が必須です。
慢性的な不調を抱える方はもちろん、元気な方でも細胞の今の状態を知ることで、病気を未然に防ぐことが可能です。
気になる方は一度ご相談ください。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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