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元気な人ほど見過ごされやすい「身体の悲鳴」
2016年9月15日
今日は西日本プラスチック工業製品協会さんに招かれて講演を行いました。
タイトルは
『元気な人ほど見過ごされやすい「身体の悲鳴」 〜最新の栄養学でわかった副腎疲労〜』
でした。
未病や潜病といった病気までは言えないが、なんとなく調子が悪かったり、一見元気そうには見えるが、実はカフェインなどの刺激物を頻用したり、社会に過剰なまで適応しているような所謂「よくできる人」「頑張り屋」の人は要注意です。
副腎疲労は、慢性的なストレスにより抗ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌する副腎がストレスに対処できなくなった状態です。
本来ならばストレスに対処するために分泌されるコルチゾールが十分に分泌されにくくなったり、バランスを崩した分泌のされ方をするために、様々な症状を引き起こします。
起立性調節障害や反応性低血糖、朝が起きられない、寝つきが悪い、甘いものや辛いものが止められない、慢性的な疲労感、ブレインフォッグ(頭に霧がかかったような感覚)、記憶力低下、精力減退などです。
知らず知らずのうちに副腎疲労が進行し、無意識にカフェインなどの刺激物に依存し1日に何杯もコーヒーを飲むような方は、もしかしたら副腎疲労が潜んでいるかもしれません。
副腎疲労があると、体の中で起こっている炎症をうまく抑えることができにくくなります。動脈硬化も血管内皮の炎症ですが、副腎疲労があると知らず知らずのうちに動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞、大動脈の破裂など突然死の原因となる疾患を引き起こすリスクが高くなります。
しかし、通常の健診や人間ドックでは潜在的な副腎疲労はなかなか診断できません。普段は健康な血管の人でも慢性的なストレスに加え大きなストレスがかかると血管が攣縮と呼ばれる痙攣を起こし細くなり、狭心症や心筋梗塞を起こすこともあります。
普段の日常生活から、セルフケアを意識し、「他人」の機体ではなく、「自分」の期待に応えることは、何より自分の幸せでなく、結果として周囲にも幸せをもたらすこととなります。
「アンチ・エイジング」は決して見た目を若返らせるだけではありません。心身ともに安定した状態で、細胞レベルで機能回復が図れた時、自ずと見た目も若返るということが後から付いてきます。
「自分の健康は自分が責任を持って守る意識」を持ち、「身体の声」をちゃんと聞き、自然と触れ合い、家族と交わり、日々豊かな人生を送ることは、究極のアンチエイジングなのです。
当院では「細胞レベル」の健康を取り戻していただけるよう、各種検査や治療プログラムをご用意しております。ぜひ皆様の豊かな人生への一歩としてお役立てください。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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