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見えない島を見る

2016年7月26日

二人の子どもが夏休みの研修旅行で海外に行っているので、家内と久しぶりにゆっくりと夕食をとることができました。

普段子ども達のお稽古ごとや塾の送り迎えなど、何かと気忙しく過ごしていると何を食べたのかも覚えていなかったりすることもあるのですが、今日は私も余裕があったのでキッチンで心を込めてマインドフルに家内を手伝いました。まさに「作る瞑想」です。

日頃、特に経済活動のために私たちは、色々なことを同時処理し、頭と身体をフル活動させています。

時として身体と魂をすりへらしながら。

だから、身体と魂のリフレッシュも兼ねてのマインドフルな「作る瞑想」です。

そして食後には久しぶりにゆっくりとソファに座り二人でガイヤシンフォニーのDVDを見ました。

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その中でハワイ生まれのナイノア・トンプソンが語った言葉が印象的でした。

「見えない島を見る」

ナイノアは、一時は廃れていたハワイの伝統的な航海術を復活させた立役者です。

ナイノア自身もネイティヴ・ハワイアンの血を引くにもかかわらず、白人文化で育ち、ハワイアンの伝統文化や技術とは疎遠な環境で成人するまで生活をしていました。

もともとハワイの人の祖先はタヒチから星や太陽、波、風、動物といった自然界のサインだけを利用した伝統航海術を使ってやってきたポリネシアの人々でした。

しかし、現代にそのことはわずかな伝承された歌などに残るだけでほとんどのハワイ人の記憶からは消え去っていました。そして、ハワイには伝統航海術を伝承する人は一人も残っていませんでした。

その伝統航海術を復活させるプロジェクトが1980年代に起こり、ポリネシアから指導者マウを呼び、彼の指導のもとハワイからタヒチへ片道5,000キロの航海を、近代技術を全く使わずに往復することに成功したのです。

この時、船に一緒に乗り合わせたのが若きナイノアでした。

ナイノアはマウからナビゲーターとして必要な知識を享受するのですが、ある日マウはナイノアを連れて海岸に行きます。

マウはこう聞きます。

「島は見えるか?」

ハワイからタヒチは物理的には見えません。しかし、マウが物理的な島のことを聞いているのではないことをナイノアはすぐ悟ります。

ナイノアは目を閉じ、しばらくして

「心の中で見えます」と答えます。

マウはこう続けます。

「その島を絶対に見失ってはいけない。見失ったら迷子となってしまう」

このエピソードは現代社会にも通じることを教えてくれています。つまり見えるものだけでなく、見えないものに信頼を置き、それに向かって進むことで得たいことが得られるのだと。

医療の現場でも、なかなか数字にしたり、画像にしたりすることが困難な事象でも、しっかりと希望を持ち、「身体の声を聞き」ながら、得たい結果をイメージすることがいかに大切なことであるか、私たち医療者が再度見つめなおす必要があります。

あなたの中にしっかりと「見えない島を見る」ことがとても大切なのです。つまり「身体の声を聞く」ことこそが真の健康を取り戻すために必要な姿勢なのです。

当院ではあなたにも備わった「見えない島を見る力」をサポートしてまいります。

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