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あなたの不調は腸のせいかも?
2016年5月25日
今回もまた腸内環境についてです。
最近メディアで取り上げられることが多くなった「腸内環境」。腸内に棲む細菌達について研究が進むにつれ、様々なことが明らかになってきました。
腸内細菌のバランスが他の臓器に様々な影響を与えるメカニズムが科学の力で解明されつつあります。
腸内細菌が胃腸の調子に影響を与えるというのはイメージしやすいと思いますが、腸内細菌が心臓や関節、脳などにも影響を与えていると聞いてもすぐにはピンとこないかもしれません。
しかし、腸内細菌のバランスが崩れ、いわゆる「悪玉細菌」が増えると、腸の粘膜を傷つけてしまい、本来吸収されない未消化のタンパク質が吸収されてしまうことで体内の様々な組織で炎症を起こします。
今までのところ、腸内環境との関連があるとされる疾患には次のようなものがあります。- 糖尿病
- HIV
- がん
- 肝疾患
- リウマチ
- 炎症性腸疾患
- 慢性心疾患
- 腎臓病
- 睡眠障害
- 肥満
- 自閉症
(Int. J. Mol. Sci. 2015, 16(4), 7493-7519)
従来の医学では「原因不明」とされていた疾患でも、腸内環境が関係している可能性があり、どのような疾患でもまずは腸内環境の乱れ具合を見た上でその環境を整えるアプローチが大変重要です。
腸内環境を評価するために当院では「総合便検査」を行います。これは細菌のバランスを見るだけでなく、炎症の有無、酵素の量、免疫機能の状態、腸粘膜のエネルギー源である短鎖脂肪酸の量などを知ることができます。医療機関で糖尿病治療や心疾患、アレルギー疾患、精神疾患などにまずは腸内環境を整えることが当たり前になるのはそう遠くない将来のことでしょう。
ご関心のある方はご相談下さい。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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