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ADDのタイプ別対処法
2016年5月11日
今回はADD(注意欠陥性障害)のタイプ別の対処法について書いてみます。
一言でADDといってもいくつかのタイプに分けることができます。
(参照:「わかっているのにできない脳〈1〉ダニエル・G.エイメン)※注意1
エイメン博士の分類はADDのタイプを理解するのには有用ですが、自閉傾向の強い場合には適応しにくいことがあります。
※注意2
最近の研究では、ADDなど発達に問題がある場合には水銀などの重金属による問題や、腸内環境の乱れ、解毒能力の低下などが関係していることが分かっています。分子栄養学的な解析をすることでよりピンポイントで問題を把握することが可能です。
※注意3
エイメン博士の提案する対処法ではリタリンなどの薬物療法を推奨していますが、ここでは主に食事療法とサプリメントでの対処法について書いています。タイプ1:典型タイプ 多動と不注意が目立ついわゆる典型的なADD(ADHD)。
落ち着きなくじっと座っていられない。注意散漫。集中力が続かない。衝動性強い。
➡ドーパミン不足
高たん白、低糖質(精製された単純糖質を減らす)、
L-チロシン(ドーパミンの材料)タイプ2:不注意タイプ 多動よりも不注意が目立つタイプ
うっかりミスが多い。細部まで注意を払えず見落としが多い。「おっちょこちょい」。
多動は目立たないが、無気力にみられることも。時間管理ができず遅刻が目立つことも。
➡ドーパミン不足
高たん白、低糖質
L-チロシンタイプ3:過集中タイプ 頑固で融通が利かない。理屈っぽい。こだわりが強い。環境変化への適応が苦手。
一度習得したパターンの修正が困難。
➡相対的セロトニン、ドーパミンの不足
高炭水化物(精製された単純糖質は避ける)
セントジョンズワート、L-チロシンタイプ4:側頭葉タイプ ささいなことで「キレ」やすい。いらいらして爆発する時期と、エネルギー不足でボーっとする時期がある。DV傾向あり。
➡側頭葉の活動低下
高たん白食
GABAのサプリメントタイプ5:辺縁系タイプ 不機嫌なことが多い。エネルギーレベル低く自尊心も低い。無気力感や罪悪感に襲われることが多い。
睡眠障害(過眠や不眠)の問題を伴うことが多い。
➡脳の活動過多な部分と活動不足の部分あり
有酸素運動
L-チロシン、SAMeタイプ6:火の輪タイプ 怒りに満ちていて攻撃的。気分が変わりやすい。早口。
無神経さや残酷さを併せ持つ。おしゃべりで現実離れした発想を時に抱く。
➡脳の広範に活動過多な部分を認める
有酸素運動
GABA、オメガ3下記サイトでは質問に答えることで上記のどの傾向が強いかを判定してくれます。ご参考までに。
http://ex.senmasa.com/add/ Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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