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ADDの対処方法①
2016年5月10日
近年、増加の一途をたどる発達障害。学校でも「学級崩壊」が問題となることが多くなってきました。
今回は中でもADDについて書いてみます。ADDの典型的な症状には、
- 忘れ物が多い。
- 集中力が続かない。
- 落ち着いてじっと座っていられない。
- テストのうっかりミスが多い。
- ものが片付かない。
- 時間の管理ができない。
- 遅刻が多い。
- 順番が待てない。
- 衝動性が強い。
などが挙げられます。
その原因として様々なものが考えられてきましたが、最近の研究により脳の特定部位の活動の低下が関連していることがわかってきました。
さらに、その脳の特定部位の機能低下の原因には遺伝的素因に加え栄養などの環境要因も大きいこともわかってきました。
「遺伝的素因」と聞くと対処しようがないと思いがちですが、特定の栄養素を補給することで遺伝子の脆弱な部分をカバーできることがわかってきました。まさに最近の目覚ましい科学の進歩による恩恵と云えます。
かつては、親のしつけの問題とされ、罪悪感や無力感にさいなまれる親御さん達がいらっしゃいましたが、ちゃんとした診断がなされ、特定の部位の脳機能障害であるということがわかると安心をされる方も多くいらっしゃいます。
また、栄養学の発展に伴い、食事療法やサプリメントによる栄養療法を行うことで対処が可能であることもわかり、発達障害を持つお子さんや親御さん達にとっては朗報です。
発達障害にはいくつかのタイプがあり、それぞれ必要とする栄養素も多少異なりますが、すべての発達障害に共通する対処法として、
1.腸内環境を整える
2.高タンパク、低糖質の食事(砂糖や小麦など精製された穀物を減らす~避ける)
3.十分なビタミンとミネラルの摂取(必要に応じてサプリメントを利用)
4.運動
などが有効と考えられています。
より個別の対処方法については、ADDのタイプに分けて考える必要があり、専門家へのコンサルトは欠かせません。
当院でも、ADDを含む発達障害の診断、治療、相談に応じています。
ご関心のおありの方はご相談ください。
次回はADDのタイプについてです。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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