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葉酸について。〜やっぱり天然の食材から〜
2016年2月18日
習慣性流産や先天性異常を予防するために妊婦に「葉酸」を摂取することが推奨されていますが、葉酸にも種類があり注意を要します。
近年では食品に葉酸が添加された加工食品も見受けられますが、これらのほとんどは人工的に合成された葉酸で、厳密には「葉酸 folic acid」と呼ばれる成分です。folic acidは体内で代謝されることで初めて「葉酸塩 folate」となり活性化されます。
folic acidを体内に取り込み、上手く代謝され、folateになれば良いのですが、中にはこの代謝経路の酵素活性が低くうまくfolateを産生できない方が少なからず(人口の5%程度)いる事が分かってきました。
うまく代謝されず、体内でfolic acidが蓄積されると健康に害を及ぼす可能性も示唆されており、無闇に人工葉酸folic acidを摂取することは注意を要します。
ですから、サプリメントなどから葉酸を摂取する場合は、folateを摂ることが望ましく、特に遺伝子多型で葉酸代謝経路に活性の弱い酵素がある方の場合には注意が必要です。
日本で販売されている葉酸サプリメントはほとんどがfolic acidですが、表示は「葉酸」とされています。
では、どうやって活性型の葉酸folateを摂取すれば良いのでしょうか?
それは、天然の活性型の葉酸を多く含む緑黄色野菜をしっかり摂取することで解決されます。
やはり、すぐにサプリメントに頼るのではなく、食事からしっかりと天然の栄養素を摂るということが大事ということになります。
当院では葉酸代謝を含む遺伝子多型を知るために遺伝子検査も可能です。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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