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脂質と炎症
2015年11月 8日
外食産業が業績を伸ばすこの時代、多くの人が口にしている「油」についてどのくらいの人がその質を意識しているのでしょうか。
人の体を構成する60兆個のすべての細胞を包む細胞膜はリン脂質でできており、アラキドン酸(オメガ6)、エイコサペンタエン酸(オメガ3)といった多価不飽和脂肪酸が含まれています。
細胞膜を構成するオメガ6とオメガ3の比率が大変重要で、オメガ3の割合が減りオメガ6優位となるとオメガ6由来のロイコトリエンが過剰につくられ、これにより引き寄せられた白血球が炎症を起こしたり、免疫機能の異常を引き起こします。
多くの現代人が口にするオメガ6系の脂肪酸の過剰摂取が、肥満、心臓病のほか、自己免疫疾患、うつ、がん、認知症、多動症、アトピー性皮膚炎などと関連すると考えられるようになり、絶対的に不足しがちなオメガ3をいかに増やし、オメガ6の過剰摂取を避けるかが、現代社会が抱える慢性疾患改善のための大きな課題と言えるでしょう。
人間の脳重量の60%を占める脂質の質が、あなたの思考や感情を左右するのは言うまでもありません。
古来から日本人が摂ってきた食事は高オメガ3-低オメガ6でしたが、現代ではオメガ6が圧倒的に過剰になっています。
当院の「免疫・栄養外来」では、慢性疾患や原因のはっきりしない不調の方に、具体的な栄養指導と有効なサプリメントの摂り方をアドバイスいたします。
関心のおありの方はご相談下さい。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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