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慢性疲労症候群
2015年10月13日
慢性疲労症候群はしばしば、関節痛、筋肉痛、悪寒、発熱およびリンパ節腫脹を伴い、6か月以上の全身疲労を起こさせる病態です。
慢性疲労症候群と過敏性腸症候群、線維筋痛症などの疾患では、臨床的に同様の病態を呈することが見られます。つまり、これらの疾患では、腸内細菌叢に異常を呈することがしばしばみられます。
慢性疲労症候群および線維筋痛症患者の腸内細菌叢では、ビフィズス菌が少なく、腸球菌(Enterococcus)が多い傾向があります。
また腸球菌の異常増殖は、重篤な神経症状や認知症状との関連も示唆されています。
さらに詳しい病院の解明はあきらかでないものの、慢性疲労症候群にはカンジダ・アルビカンス(カビの一種)によるコロニー形成への免疫応答が関与しているとも考えられており、これらの患者では、糞便中のカンジダ・アルビカンスの増加が認められることが多くあります。
カンジダ対策の食事療法と抗真菌剤により、慢性疲労症候群の症状全般を改善させることも報告されています。
(The Clinical Implications of Gastrointestinal Biofilm)
実際にカンジダの異常増殖を一つの検査で確定診断することは困難なことも多くあります。
当院では臨床症状に加え、総合便検査、尿中有機酸検査、遅延型フードアレルギー検査などを組み合わせて診断していきます。
気になる症状のある方はご相談ください。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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