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腸内の真菌(カビ)が膵がんの発生に関与か
2019年10月27日
今月のNatureに発表された論文の中で、腸内の真菌(カビ)が膵管に入り、膵癌を発症させている可能性が示唆されています。真菌の中でもMalassezia属と呼ばれるカビが最もがんとの関連が強いとのことですが、このカビは私たちの皮膚や頭皮に広く観察されるものです。
著者たちは「真菌が免疫系に影響を与えることで異常な組織の増殖を招いているのではないか」と考察しています。
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1608-2特に湿気の多い日本ではカビのトラブルは多いのですが、直ちに死に直結する事はないと考えられる事も多く、意外とカビの実態についてはわかっていないことが多くあります。
しかし、がんだけでなく、慢性疲労症候群や化学物質過敏症、気管支喘息などではカビの菌体そのものだけでなく、マイコトキシン(カビ毒:カビが体外に放出する毒素)との関連も知られるようになってきました。
今後カンジダを代表とする真菌そのものに対する治療や、最近注目され始めたマイコトキシンに対する治療が近い将来注目されると考えています。
当院、JR芦屋駅から徒歩4分のルークス芦屋クリニック(内科・消化器内科・心療内科)でもマイコトキシンに関する検査を導入しました。カビやカビ毒に関して気になる症状があれば、まずご連絡ください。 Dr.城谷昌彦
20年以上消化器内科医として臨床をやってきたことで、非常に多くの患者さんから学びと気づきを得る事ができました。 その経験に加えて、何より自分自身が大病を患った経験を通して、一人の患者として「自分が受けたい医療」という視点を大切にしたいと考えて、日々の気づきをつらつらと芦屋から配信していきます。
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